児童詩「ひばりのす」で知られる、広島・福山で活躍した読売文学賞受賞の詩人・木下夕爾。再評価進む著者の、入手可能な随筆を初めて集成。
《ひばりのす/みつけた/まだだれもしらない》という詩句に、抒情や感傷を超えた根源的なものを感じた。半世紀以上の時を経て、その詩人木下夕爾が、芥川の掌編、朔太郎の俳句、万太郎の添削などなど、人と表現について豊かに語る声を、今、差し向かいで聞けたようで、たまらなくうれしい。
――北村薫
【目次】
I 随筆
第一章 旅と日常
第二章 詩歌考
第三章 師と詩友
第四章 木靴と春雷ほか
II 俳句と詩
俳句十五選/詩十五選
木下夕爾を語る
井伏鱒二/堀口大學/宮崎晶子/安住敦/永瀬清子
解説 藤井基二
初出一覧/年譜
