人間は、なぜ言葉だけでなく表情で感情を表すようになったのか?本書では、表情を「社会的動物が交渉し合うために進化させた、古くからのコミュニケーション手段」であるというユニークな観点から論じ、体系づけていく。「交渉」はビジネスの価格交渉や外交の取り引きはもちろん、二人でデザートを分け合うといった日常的なやり取りも含まれる。そうした具体的な交渉場面を例に挙げながら、そこでの感情表現の様子を図示し、感情表現が交渉においてどんな社会的機能を持つのか、体系的に整理する。心理学・認知科学などの分野に新たな理論的視座を示す一冊。

