「俺は死んだ。……はずだった」受験直前の冬、神頼みに訪れた神社の石段から転落した浪人生・糸杉元。死を覚悟した彼だったが「ボクは神様だ」と名乗る、狐耳の美少女・稲実のおかげで死なずに助かることになる。稲実が告げた事実は衝撃的なものだった。元の命は、彼女の神力によって無理やり「死の淵」に留められているだけ。 彼が生き延びるための条件は二つ。 一つは、力の供給源である彼女から離れすぎないこと。 もう一つは、街を騒がせる怪事件『眠り姫事件』を解決すること。最強にして最恐のブラコン妹・冴夏や、謎多き情報屋・ファイとの危険な駆け引き。そして、事件の裏に見え隠れする不穏な噂。 調査が進むにつれ、元は忘れていた自身の過去とも向き合うことになる。「ボクと元は運命共同体なんだから」自称神様の狐少女と、死にかけの怠惰な浪人生。 奇妙な共同生活の中で育まれる絆と、過去から続く切ない因縁。 果たして元は事件を解決し、本当の意味で「生きる」ことができるのか――?

