若き日の苦しい恋を忘れられないまま孤独に生きる男は、一本の電話に過去のこだまを聞く――ひとり暮らしの彼――成海真樹の元に、昔の友人の息子だという若い男から連絡があった。死んだ父親が彼に借りた金を代わりに返したいというのだ。借金などなかったことにしようと真樹は告げたが、会って話したいという息子――近藤夏生の声は若き日の友人にそっくりで、つい面会を承諾してしまう。この出会いが思いがけない結果へつながるなど、考えもせずに……。詳細