受験まっただ中のヨータは行き詰っていた。
ワケあってレベルの高い大学を目指すものの、足りない知識量、届かない偏差値に苦しむ毎日。
見かねた母親の提案もあり、ちょうど冬休みで帰省している隣の沙由紀(さゆき)ねえちゃんに勉強を教わることに。
ねえちゃんは優秀で、現役で名門大学に合格している憧れの人だった。
教わり始めたものの、「もっと気抜いたら? 目標下げな下げな~」なんて笑うねえちゃんのデリカシーのなさに傷つき、イラついて声を荒げてしまうヨータ。
人の気も知らないで……!! やっぱ一人で勉強するわと出ていこうとするヨータを抱きしめて引き留める沙由紀。あんまりキツそうだから楽になって欲しかったんだよね。
そして耳元で唐突な一言をつぶやいて空気を変えた。
「--えっちな事でもしてく?」
