【内容紹介】
20年の取材実績をもつ日本最大級の医療メディアが
患者の視点から描く、これからの医療連携の形。
地域の病院とクリニックが協力し、患者に最適な医療を届けるための「医療連携」。長年、医療の質を高める仕組みとして機能してきました。しかし今、そのネットワークにほころびが生じ、病院、クリニック、そして患者から不安の声が上がっています。
患者を対象としたアンケート調査では、クリニックの医師が紹介状を書く際、先入観からか、紹介先が出身大学や所属していた医局へ偏ってしまうケースがよく見受けられました。しかし、そんな形式的な紹介の結果、患者が病院で長時間待たされる、あるいは「もうその先生はいません」と告げられ困ってしまう、という事態が起きています。
一方、紹介を受ける病院側も、診療科や設備、所属医師の実績などの情報発信が十分とはいえません。開業医へ向けたアンケート調査によると、クリニックを経営する医師の8割が、病院の情報をもっと入手し、紹介先の選択肢を増やしたいと考えていることがわかりました。しかし、多忙を極める医師同士の関係はなかなか深まっておらず、直近1年間で医療連携の会に出席したことのある開業医は6割弱にとどまっているのが現状です。
「患者ファースト」を貫き、患者にとって最適な医療を届ける──。そのための仕組みの一つである医療連携が今、岐路に立っています。超高齢社会にむけ、介護業界との連携への需要も高まることでしょう。クリニック同士の「診診連携」や、これまで交流が希薄だった歯科などとの関係構築、時には地域の枠組みを越える多様な紹介先の模索も求められていくはずです。 とはいえ、編集部が取材を進める中で、こうした多様な医療連携を実現するには、さまざまな課題があることを痛感しました。本書では、それらの課題を整理しながら、未来に向けてどのような地域医療連携の形をつくっていくべきなのかを考えていきます。
医療連携を強化し、より質の高い医療を届けたい。 本書は、そう考える医師をはじめとするすべての医療従事者の方に読んでいただきたい一冊です。
【著者紹介】
[著]ドクターズ・ファイル編集部
全国のクリニックドクターに取材を行い、診療方針や想いを紹介する医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」を運営。患者が安心して医療機関を受診できるよう、地域密着型の情報を発信する。
https://doctorsfile.jp/
[著]ホスピタルズ・ファイル編集部
全国の病院・総合病院・大学病院に取材を行い、病院の特徴や診療方針を紹介する医療情報サイト「ホスピタルズ・ファイル」を運営。病院長への独自取材記事や各診療科の特徴も掲載される。 https://hospitalsfile.doctorsfile.jp/
【目次抜粋】
■Chapter01 データで読み解く、病診連携の現在地
■Chapter02 考えるべき軸。紹介状は“誰のため”?
■Chapter03 Win-Win-Winの関係こそが最適解
■Chapter04 今こそ変革を! 未来へ踏み出す第一歩
■Chapter05 Front Line ~未来型医療社会の萌芽を知る
