生まれついての天才霊媒体質で、神と魔のどちらでも自分の身体に依り憑かせることができるイーシン。少女道士の悠里と強い絆で結ばれ、共に幾多の困難を切り抜けてきた。しかしとある事件がきっかけで悠里は、一惺を激しく意識し始めてしまう。そんなとき、イーシンのかつての兄弟分で片腕の道士・呂(ルウ)が現れ、陰の気を集めるキーアイテム「降魔の剣」を奪い、イーシンをも連れ去ってゆく。彼は仲間を救えなかった自分を呪い、人間社会を恨み、陰気の集合体「陰龍」を使ってこの世のすべてを破壊しようと目論んでいた。どす黒い乱雲が空を横切り、不穏な妖気が地面を震わせる。イーシンは暗黒の力を注ぎ込まれて人間性を失いかけていた……救出に駆けつけた悠里が見たものとは!? 《中華道士シリーズ》、感動の完結篇! 巻末にはイーシンとランが出会ったころに起こった感動ストーリーを収録。こちらは単行本化されていない幻の原稿の復活版! 第2巻(全2巻、シリーズ全4巻)!