ローマイヤー伯爵令嬢アニスと、エヴァレット公爵カルヴァンの結婚は政略的なものであった。
氷の公爵と呼ばれているカルヴァンだが、アニスは彼となら穏やかで優しい家庭を作ることができると期待していた。
「安心していい、止めるつもりはないから」
最初の情事の際も誠実ながら淫らで激しいカルヴァンの愛撫にアニスは蕩けさせられていく――。
彼とともに過ごす時間は、いつだってアニスに優しい幸福を与えてくれた……はずだったのだが!?
結婚も五年が過ぎた今、アニスはエヴァレット公爵家の領地で、たった一人で夜を過ごしていた……。
カルヴァンからの指示により、現在、二人は別居しているのだ。
別居してから四年目を迎え、二人の関係が果たして夫婦と言えるのかと離縁を考え始めるアニス。
そんなある日、アニスが突然倒れてしまい――!?
目を覚ましたアニスはカルヴァンと対面するも、なぜか彼は離縁を許してくれないようで――?
