女神の神託・・・それは月の女神に愛された国フォルトゥーナの王族にのみ告げられる絶対的な女神の意思。第二王女ディアナは、神託に従い隣国のウィクトル帝国に嫁ぐことになるが、結婚相手の皇帝イーサンは男爵令嬢フィリアを溺愛するあまり、国の政務を怠る愚帝だった。自らが仮初の皇后であると知ったディアナは戸惑いつつも、神託の実行のために行動を開始する。あらゆる手段で情報を集め、巧みな交渉術で国の中枢を担う公爵家を次々と味方につけることに成功し、自身の立場を着実に確立していくディアナ。そんな中、ある日突然豹変した兄イーサンに疑念を抱く王弟ユージンがディアナに接触してくる。二人は協力して動き出すが、やがて帝国を揺るがす巨大な陰謀に巻き込まれていく。皇帝の乱心、禁止された呪具、影の国と呼ばれる第三の国・・・女神の意思はディアナを思いもよらぬ運命に導いていき――!?カクヨムコンテスト10〈ファンタジー恋愛部門〉特別賞受賞作!
