【書籍説明】
将軍秀忠次男家光は、母の御台所江の猛烈な反対を押し切って三代将軍に就任した。
大御所となった父秀忠とともに幕藩体制の仕上げにかかった。
しかし、母の江と秀忠三男忠長は将軍就任を諦めることができなかった。
江は最愛の息子忠長を煽り立て、大坂城と百万石の領地を父秀忠に要求するなどさせた。
忠長も将軍家光を差し置いて、「御前試合」を開催するなど僭越な振舞いをした。
家光も忠長も結婚生活が巧くいかなかった。
家光の御台所は精神疾患に悩み、忠長の側妾はキリシタンと発覚した。
家光と忠長は城外を微行することで私生活の憂さを晴らそうとした。
そのうちに、「家光が辻斬りを働く」という噂が立ち始めた。
母江が病没すると、忠長は悲嘆のあまり暴虐の限りを尽くすようになった。
父秀忠は忠長の不行跡に激怒して、甲府に謹慎・蟄居を命じた。
家光は忠長をとりなそうと努めたが、突然一転して忠長に厳しい態度で臨むようになり、秀忠の死後、忠長に自害を命じた。
なぜ、家光は態度を一変させたのか?
