「ローゼマリー。婚約を解消してほしい」へンリック第一王子からそう言い渡された公爵令嬢。表向きは子爵令嬢エルヴィラを愛してしまったからという理由だが、その裏には実の姉への醜い執着心が……。不実で愚かな第一王子は知らなかった、政略結婚の駒にだって、感情があることを。企みがあること。事態はヘンリックの想定しない方向へと進んでいく――王家の歴史の裏で渦巻く蛇のような淑女たちの情念。第二王子フィリベルトの新しい婚約者、否、共闘者となって、国を正しく導くローゼマリー。親世代の因縁を描くエピソードを含む大加筆――令嬢たちの不断な努力と新しい恋の物語。

