東雲が愛に飢え、愛を求め続ける理由――それは彼の生い立ちや家族に理由があった。
愛しても愛されない、そんな気持ちで生きてきた東雲。そしてそんな彼の過去を知り、東雲の実の弟である朝日奈との仲を取り持とうとする香織。
朝日奈が現れたことで東雲をこれまで以上に理解し、愛を深めていく香織だったが、東雲に想いを寄せている香港のデザイナー美杏の存在や、遠距離恋愛そのものへの不安は拭い去れない。
大人だから、遠距離だからこそ言えない本音。そんなときに知らされた後輩・礼子の決断と、7年間愛した冬木の栄転。
自分を支えてくれた人たちが動き始めたことを感じながら、香織は東雲と一緒にいるには自分が仕事を辞めるしかないのか、悩む日々を過ごしていた…。