「君を抱き続ける理由は、同情ではない」国王ルネ九世が将軍アルトゥス率いる反乱軍に討たれた。寵愛を一身に受けていた王妃ミリセントは、老王の浪費と悪政の元凶として囚われる。アルトゥスは六年前ミリセントが王都へ向かう道中の警護をした騎士であり、彼女の忘れられない初恋の人だった。非難を浴びながらも裁判では無罪を主張し凛とした態度を崩さないミリセント。悪女と断じていたアルトゥスの中にも次第に無実の疑念が生じるが……。厳罰を覚悟したミリセントの「思い出をください」という願いに応え、二人は濃密な一夜を過ごし――。国を簒奪した軍人王×冤罪で処刑される元王妃、結ばれざる運命に阻まれた愛の行方は……!?

