転生者エモ・スギルは勇者の大ファンである。陰ながら応援していた彼も、勇者が魔王を討ったその時だけは、感謝の拍手を送ろうと一歩踏み出して――「素晴らしい。まさかこれ程とはね」「お、お前は・・・・・・?」張りついた笑みとうさんくさい言動から、勇者に“黒幕”だと誤解され!?国から指名手配もされて逃亡生活が始まるも、「第二の人生はあなたに捧げますわ!」世を忍んでいた悪役(ヴィラン)たちが次々にそのカリスマオーラに心酔! 勝手に“組織”のトップに祭り上げられ・・・・・・?ただ黒幕っぽいだけのモブ転生者が、勇者(推し)と世界に絶望をもたらす――ちょっぴりダークな勘違い系ファンタジー!!

