男爵家の長男で王立学園に通うジャレッドは、亡き母のような宮廷魔術師になるのが目標だ。討伐依頼で実績を上げていったある日、祖父から言い渡されたのは、公爵家の令嬢・オリヴィエとの婚約だった。「この国で最も結婚したくない女」と評されているとも知らず、公爵家に出向いたジャレッドは、彼女から手厳しい歓待を受ける。その結果、お互い結婚したくないと表明するが、周囲は着々とお膳立てをしてしまう。そんな事態をジャレッドの同級生・クリスタや幼なじみ・イェニーは心配する。実は、その婚約には凶悪な陰謀が絡んでいた……。
