山に囲まれた小さな村。その山の中には「ヤタオニ様」という神様がおり、十年に一度、村から「贄」を引き渡すことにより、災害や飢饉から守ってくれると言い伝えられていた。今年の「贄」に選ばれた主人公…。「贄」として引き渡された人間がどうなるのかは誰も知らず、「ヤタオニ様」に食べられ、「ヤタオニ様」の血肉となると教えられていたが…?「綺麗な名前だな。詩織。」「贄」として犠牲になる覚悟を決めていた主人公に対し、ヤタオニは「顔色が悪い」「小汚い」「食欲が湧かない」などの理由で、食べるのを拒否。美味しそうになるまで面倒をみてあげることに…。その中で徐々に心を通わせていく2人ですが、「贄」として娘が犠牲になることには意味があり…?「贄」の主人公と、死霊を支配する神様の、甘い恋物語…。12ページ
