〈日月の歌語り〉ミニ短編集。第三巻『蒼穹と八重波』の配信に先立ち、『腥血と遠吠え』から『日輪と徒花』そして『蒼穹と八重波』までの間に、クヴァルドとヴェルギルの間におこった出来事を描いた 短編二編を収録。〈日月の歌語り〉第三弾。『月喰みの夜』エイル国土の視察に出発したヴェルギルとクヴァルドは、森の中で忘れ去られた神殿を見つける。不可思議な甘い匂いに当てられて気を失った二人が見た夢と、その先にある真実の物語。『雲水の唄』懐かしい歌に呼び起こされた、クヴァルドの少年時代の記憶。国中をさすらう放浪民エルカンとして彼が生きた、ほろ苦い日々の物語。
