大大阪という神話 東京への対抗とローカリティの喪失

大大阪という神話 東京への対抗とローカリティの喪失

作者:
出版社:
-
940
一九二〇年代から三〇年代、大阪市は「大大阪」と呼ばれ、人口で東京を抜き、日本最大の都市として存在感を際立たせていた。しかし、大大阪は、中央の東京に対抗することで、むしろ独自性を喪失していく――。本書は、大衆社会におけるラジオ、吉本興業、職業野球、宝塚歌劇など多様な切り口を通じて、その軌跡を追う。「大阪らしさ」の源流を描き出しながら、現在まで続く日本社会の均質性の問題を照らす試み。 目次 まえがき 序 章 大大阪が隔てる二つの世界 第1章 大阪放送局始末記――「既得権益打破」が生んだもの 1  放送の主導権を奪え!――新旧実業家たちの攻防 2  大電買収事件――大阪放送局の前哨戦 3  日本放送協会へ――そして官僚支配だけが残った 第2章 ラジオが夢見た国民文化――均質な言語空間の創造 1  声の中央集権化 2  BKが夢見た「完璧なコミュニケーション」 第3章 吉本は「大阪的」か?――「大衆」の発見と「大阪」の没落 1  吉本と「大衆」の出会い 2  漫才は「大阪人」のためにあらず 3  漫才のメディア論 第4章 職業野球とタカラヅカ――見世物としての近代 1 阪急文化圏とはいかなる場所か? 2 職業野球の源流――西洋文化と武士道のキメラ 3 見世物か? 教育か?――職業野球と宝塚歌劇の共通性 終 章 文化的であること、放置すること あとがき 主要参考文

大大阪という神話 東京への対抗とローカリティの喪失の他の巻を読む

一覧
  • 大大阪という神話 東京への対抗とローカリティの喪失

    12月23日発売予定

通知管理

通知管理を見る

販売後に設定できるようになります

大大阪という神話 東京への対抗とローカリティの喪失のレビュー

販売後に書けるようになります

大大阪という神話 東京への対抗とローカリティの喪失

大大阪という神話 東京への対抗とローカリティの喪失

940