炭素は敵ではない。——それは、再生の鍵であり、希望の元素だ。New York Timeベストセラー『ドローダウン』著者による希望の書にして、人類への遺言書。ジェーン・グドール博士絶賛!「とにかくすばらしい。ぜひ手にとって、ご自身で確かめてほしい」ジェーン・グドール江守正多さん、枝廣淳子さん推薦炭素は、この惑星全体に命を吹き込む唯一の元素である。地球の構成要素のごく一部に過ぎないが、これなしでは地球は生命のない岩塊となる。にもかかわらず、炭素は気候変動の要員として非難され、厄介者扱いされ、文明が崩壊の縁へ追いやられているとして責を負わされている。ポール・ホーケンは、炭素というレンズを通して生命の営みを見つめている。炭素の遍在性を俯瞰的に捉え、この普遍的かつ不可欠な元素があらゆる存在の隙間へと広がり、生命の織物を形作っている様子を探求する。ホーケンは地球の歴史を横断する旅路を描きながら、植物・動物・昆虫・菌類・食糧・農場の世界へと読者を導き、炭素が生命を育む力を通して、人類のこれからの生き方を示す新しい物語をつむいでみせる。この感動的で希望に満ち、人間味あふれる本書で、ホーケンは炭素と私たち人類との間にあるつながりを明らかにし、自然、炭素、そして私たち自身を精妙に絡み合い、互いに深く結びついたひとつの存在して見るよう私たちに呼びかけている。■内容第1章 カーボン第2章 元素第3章 天球第4章 共生する細胞第5章 星明かりを食べる第6章 砂糖たっぷりサラダ 第7章 バックミンスター・フラーと胡良兵第8章 植物の存在第9章 親界第10章 それぞれに固有の言語第11章 紙の目第12章 原始の世界第13章 黒土第14章 言語化されていない世界第15章 意識というもの
