昔々ある村に、力持ちの兄と非力で頼りない弟がおりました。その頃、重い力石を持ち上げることができる者が村で一番偉い時代でした。ところが、村で一番の力石持ちであったその兄は突如、村から姿を消してしまいました。家族や村の者は訳が分からずただ困惑しておりましたが、代官の命で弟が兄を追うことになりました。そこから力石がもたらす兄弟の宿命が始まったのでした――。『奈良へ』『はにま通信』の著者が描く、ファンタジーとリアルの中間点! 分冊版第1弾。※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。

