議論も説得も助言もしない。ただ聞き、ただ話す──安全な対話が、人生をやわらげる。メンタルケアの新しいかたち。ただ繰り返し対話する、それだけで高い効果をもたらすとして精神医療やメンタルケアの世界で注目される〈オープンダイアローグ〉。この手法、病気や困りごとを抱えた当事者だけで安全に行えることをご存じですか? 本書は、全員素人かつ病気/障害持ちの物書き4人がオンラインで行った対話をもとに作成した、オープンダイアローグを自分たちではじめるためのガイドブックです。これまで話せなかったことを話せる場の力、問題を解決しなくても救いが訪れる驚き──こころのケアの新しい可能性をひらくオープンダイアローグの世界へようこそ。実施にあたり精神科医・斎藤環氏と交わしたQ&A、オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパンによるガイドライン(抜粋)も収録。「あまりにも濃い「当事者」たちによる、濃密で感動的な対話。4人のポリフォニーに何度も驚かされる。あなた方に支持されることは、どんなエビデンスよりも私を勇気づける。オープンダイアローグを続けていこう」──斎藤環(精神科医)装画:武者小路晶子、ブックデザイン:髙井愛【目次】はじめに やってみる!?斎藤環さんに聞いてみた オープンダイアローグQ&A第1章 紹介「胡散臭く」なかったオープンダイアローグ(鈴木大介)第2章 実践 オープンダイアローグ1 日々の困りごと「嫌なことがあると、ずっとそのことを考えてしまう」(石田月美)第3章 実践 オープンダイアローグ2 人生の困りごと「兄のケアを負わせた母への捻れた思い」(樋

