一族の裏切り者、密偵、嘘と奸計で宮廷を操る黒幕――
本当の彼女は“誰”だったのか?
稀代の悪女と呼ばれた、もうひとりのブーリンの真実の物語。
暴虐さを増していく王のもと、多くの人々が断頭台の露と消えた宮廷で、女官長の地位にひとり留まり続けるジェーン。
空虚な時が過ぎるばかりのある日、彼女は若き王妃に懇願され、禁断の恋を手助けすることになる。
互いを一途に想い合う彼らの姿は、愛に飢えたジェーンの孤独な心を慰めるが、それは予期せぬ破滅の始まりだった……。
イギリス歴史小説の女王が新たに紡ぐ、世界的ベストセラー外伝。
