大廃線時代を経て、衰退の一途を辿っていく鉄道。それでも鉄道を愛する者たちが集まり、協力し、やがて再び御一夜に蒸気機関車、8620系を走らせるプロジェクトが立ち上がる。双鉄、そして日々姫、ポーレット、ハチロクはそれそれの夢や実現可能な策に向き合う中で様々な想いを胸に秘めていくのだった……8620系の機関士としての人生を歩むためハチロクと共に歩むことを決める双鉄。まずは客室の手配から地道に始めることにした二人。だが蒸気機関車が観光で成功を収める一方、ハチロク自身の調子は下降気味。問いただすと彼女は残酷な現実を突きつける。「あと1~2年はもつはずです。その間に工場誘致を撤回させることが出来れば……」蘇る自らの体験した鉄道事故の記憶で動けなくなる双鉄。期限付きとはわかっていても、双鉄の願いを叶えたいと深く思うハチロク。だが、二人はお互いの傷に向き合ううちに、もっとも残酷な真実にたどり着いてしまう。それでも僕には……お前が必要だ。種族や障害を乗り越え、やがて二人は真実の愛を育んでいく……■収録作品まいてつ ~君ともう一度走る浪漫奇譚~ ハチロクルート※収録書籍をご確認の上、他単巻等との重複購入にご注意ください。---※本作品は、原作の本文・画像等を、権利者様から許諾を頂いております。(C)ポロプリズム/Whispまいてつ---
