――ああ、俺なんかに汚されて……かわいいキヨイ様……異世界に召喚され「生き神」として祀られた清と、生贄の青年・クロイ。いつか清に殺されることだけがクロイの生きる意味だった。しかし清は元の世界に帰ってしまう――クロイを置き去りにして。二年後再び転移した清を待っていたのは逞しく成長したクロイ。清を見下ろす鋭い瞳もまるで別人のようで……!?「申し訳ありません。つい積年の恨みが」こちらの世界では十二年もの時が経ち、クロイは執着と愛憎に満ちた男へと変貌していた。「あなたが、俺の全てなんです」クロイは清に近付くためなら手段を選ばない。ついでにプライドも無い。ねちっこく歪んだ愛に囚われて、絆されて――!?
