「可愛かったから」「ずっと眺めていたいと思った。それなら連れて帰ったらいい」――拉致誘拐の引き金が軽すぎる魔術師殿下に、私が常識を教えないと……!昼寝をしていたはずなのに、気づけば見知らぬ男に横抱きにされていた子爵令嬢のリリー。犯人はかつて自領を救ってくれた初恋の人、第三王子で天才魔術師のユーリウスだった!? 人嫌いで倫理観も怪しいユーリウスに常識を養ってもらうべく、リリーは期間限定のお世話係として彼と過ごすことに。……だけど彼の執着は膨らみ、溺れるような甘い愛玩はどんどん加速していって――「僕がどれほど君のことが好きで、君を大事に思っているのかを教えてあげる」

