繊細な描写で女性にエールを送る大谷博子の『風のペンション』シリーズ傑作選！ 作品舞台である北海道に佇む「ペンションやましな」は、人の痛みがわかる愛あふれるファミリーと大自然が、心身ともに傷ついた宿泊客を癒し、再生させてくれる場所。 ――傑作選・第３弾のテーマは喪失。愛する人との死別、夢や希望の消失は、まるで心と身体の半分を失うような痛みと苦しみを負う。それでも命ある限り、人は生きていく。半分欠けた姿で夜空に浮かぶ、片割れ月のように…。 前後編を含む、泣き濡れる全４篇を収録。ご期待ください。

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