【フルカラー63ページ】相変わらず裕美は、石黒や権藤の支配下にいた。この日も、教育界のお偉方を集めて、全員一度に奉仕させられていた。裕美がボロボロの身となって帰宅すると、部屋の前に克敏が待っていた。家の中に招き入れると、裕美は克敏を求め始めた。うろたえる克敏。「先生、やめてくれよ」 「何、言っているの。それが目的で来た癖に」変わり果てた姿を見て、克敏は土下座し詫びた。裕美を助けたい。けど、奴らに逆らえば、恵子の身が危ないことも打ち明け、どうしていいのか分からないと泣いた。そんな克敏を裕美はそっと抱きしめた。「別にいいのよ、このままで。私なら、もう構わない。だから、恵子ちゃんのこと守ってあげて」あまりにもせつない裕美の心情に、克敏は思わず涙しながら抱きかえした。お互い無我夢中に交わりながら、それぞれ心の中にある決意が生まれていた。克敏は裕美を救ってみせる・・・。裕美は克敏と恵子を守ってみせる・・・と。裕美は立川から付き合ってくれと告白された。「私のこと何も知らない癖に。知ったら、軽蔑するに決まってる」立川は戸惑った。一体、何があるのだろう。「教頭のことか?そういえば、さっき、恵子と一緒だったな」 「恵子ちゃんとッ?」裕美は愕然となった。