イネスにとっては、二度目の白い結婚だった。最初の結婚では、夫には既に愛人がおり、虐げられていた。初夜を拒否し続けたイネスは、何も知らない周囲に石女だと責められ、夫の愛人に子ができたことで離婚。「お前を愛することはない、好きに暮らせ」と告げる新しい夫・ラルスヴェートには、暴君皇帝の別名と、親族を皆殺しにした噂があった。以前も皇帝の冷遇により使用人に舐められ、嫌がらせされた経験があったイネスは、今回は愛がなくても快適な結婚生活にしようと決心する。そんななか、皇帝の実弟・サイモンが毎日話しかけるようになり怪しむイネス。目も合わせない皇帝には悪印象しかないイネスだったが、ある満月の晩に黒猫を助けて…。

