あらすじ的場大地、高校二年生。 進路希望、目標、やりたいこと、無し。 いつの間にか積み重なった“そのうち”は、大地の歩みを止めていた。 あるうだるような暑い日、図書館へ行く途中で道に迷い、見知らぬ商店街で倒れてしまった大地。 目が覚めると、あたりいっぱいにお茶の薫り漂う部屋にいた。 大地を助けてくれたのは、商店街でお茶屋を営む前島家の一人息子・ヒデ。 親しみやすく常に人に囲まれているヒデとその家族との出会いが、変わり映えのしなかった大地の日々を、めまぐるしく変えてゆく――。