長年を共にしたパートナーと関係を解消し、リフレッシュの為に遠い南国に旅行をしに来た長田総一郎。彼はここで予約ミスによりホテルを取れずに困っていた青年、星川蓮と出会う。関わるのは面倒だと、一度はその場を後にしたものの、遠い異国で見かけた同国の人。このまま去るのも後味が悪いと、声をかけると、彼女が予約を頼んでくれたものの、その後別れて、傷心の旅に変わってしまったという。境遇が似ていたせいか、ほんの気まぐれから、帰国までの間ならと、星川を自分が宿泊している部屋に泊まらせてあげる事となった長田。最初は全く関心もなかったが、星川の人懐っこさと明るさに、徐々に惹かれていく何かを感じるようになる。――甘い花の香りに誘われて、遠い異国の地で出会った二人。3日間だけの共同生活が始まる。