バーゼン王国との交換留学生としてシェルクレス帝国から皇妃グラディスの従者・フォルツが派遣されることになった。留学生は全部で10名。宮廷兵士団副団長のグラレムが彼らの監督役に命ぜられた。ラグレムはエルトゥラ共和国出身。大陸の処刑人と呼ばれていた国である。そして、彼自身も処刑人一族の嫡子であった。父は処刑を楽しむような残虐な男で、決していい噂のある一族ではない。大事な皇妃の従者を預かるのに、果たして自分でいいのか。謁見のあと、グラディスに素性を明かすラグレムだったが、グラディスはまったく頓着せず、あらためてフォルツらを任せたのだった。やがて一行はバーゼン王国に到着。王国の兵士に稽古をつけていたラグレムのもとに、ノラという名の一人のお針子が訪ねてくる。そしていきなり「一目惚れしました!」と告白され……

