野ざらし紀行の旅の途中、小夜の中山を越え、その昔西行が住んでいたと言われる西行谷を訪れた芭蕉と千里。西行伝説のような『何か』を期待していた芭蕉だが、何事もなく谷を去ることになる。落ち込みながら歩いていると、奇抜な格好をした娘に声をかけられる。娘に誘われるまま茶屋に寄ることになった芭蕉に、娘はかしましく話しかけてくる。27ページ詳細