文久2年12月、会津藩主松平容保は京都守護職として、風雲急を告げる京に入った。
“薪を背負って火に飛び込むような”悲壮な決意のもと、容保と藩士は孝明天皇と都の警護に専心する。
だが一橋慶喜らによる改革は実を結ばず、大政奉還、鳥羽伏見の戦いへと転落の道を辿る。
幕府と運命を共にせざるを得なかった会津藩の悲劇は、ここにはじまった。
新発見の『幕末会津藩往復文書』が明かす会津藩主従の苦渋の日々とは。
目次
第1章 京都守護職
第2章 激動の京都
第3章 薩摩・会津同盟
第4章 長州との確執
第5章 禁門の変
第6章 容保の政治
第7章 孝明天皇崩御
第8章 徳川絶対主義国家
第9章 慶喜逃亡