子どもを産んだそのときから、母親の生活は一変する。
一日中抱っこをせがまれ、夜中も授乳…。
子育てとはこんなに大変なものなのか?
しかも、こうして育てられた子どもの中には、突然キレるなど他人とよい関係を築けない子も増えている。
いまや当たり前になった「子ども中心」育児法はいつどうして生まれたのか。
その問題点とは何か。
本書は、母子健康手帳副読本などの変遷を検証し、新たな子育ての技法を模索する。
目次
1章 迷走する子育て
2章 子育ての場に何が起きたか―とまどう親/変わる子ども
3章 子育て法の大転換―一九八〇年代に起きたこと
4章 子育ての二重規準―一九三〇年代―一九七〇年代
5章 「超日本式育児」の陥穽
6章 親の主体性をとりもどす