前世で妹がプレイしていたBLゲームの『悪役令息』に転生してしまったガブリエレ。ゲームの詳細は知らないけれど、とにかく悪役の末路がすさまじいことで有名だった。断罪されて、凌辱、さらには処刑なんてごめんだ! どうにかして、バッドエンドを回避しないと――! それにはまず、いつか自分を裏切るはずの従者ベルの真意を知らなければ、と思ったのだがベルはひたすらガブリエレを敬愛しているようで……? 裏切る気配なんてまるでなし。むしろ本来ゲームの主人公の立場であるルカを嫌っている素振りすらある。ん? これはどういうことだ? そう思っている間にも、過保護な従者の愛はガブリエレ(+中の人)を包み込んで―― ※電子版は単行本をもとに編集しています