八王子に妻と二人で住む作家のぼくの許に、同郷の悪友・河田警部が美味そうな食材を手にやってくる。すると、妻は料理の腕に勝るとも劣らない推理の冴えを見せ、捜査のヒントを示唆する。それに従って、ぼくたちがちょっとした再調査に着手する、とあら不思議! どんな難事件も見事な解決を見るのだ。《ミミズクとオリーブ》シリーズ第二弾は、さらにパワーアップし、密室内での吹き矢による毒殺事件をはじめ、目撃者もおり、本人も罪を認めているという、どう考えてもこれ以外に真相はないと思われる謎に新たな道筋を示すといった、安楽椅子探偵ものの極致ともいうべき六篇を収録。/【目次】娘たち/まだらの猫/九寸五分/ホームカミング/シンデレラの花/嫁洗い池/*本電子書籍は初版時タイトル『嫁洗い池』を改題した新版(創元推理文庫 改題新版 2025年1月30日初版発行)を底本としています。