小学生の頃にクラスメイトに作品の盗作、改変、自作発言にあい 絵を描くのをやめた少年・平野 匠。高校三年生の時に二人の少女に出会い 再び絵を描き始め、止まっていた時間はまた動き出す。自信を失い「自分なんかが絵を好きだと思ってはいけない」と自分を責め続けた平野が、願いを叶え絵を仕事にして今も絵を描き続けているのは、筆を折りかけた僕に女神さまが舞い降りたから。過去との決別、あの日言えなかった言葉。再生の物語。本作はXで2023年10月に全10話を毎日投稿した物に、未発表の67ページの書き下ろしサイドストーリーを追加。その他演出の見直しやエピソードを追加した物です。高校を舞台にした恋愛ありの物語ですが、キュンとするような恋物語と言うよりかは、学校の中で感じるヒエラルキーとか自尊心のお話。創作に対する情熱と挫折、誰かの大きな華やかな成功が見えて自分と他人を比べてしまいがちなこの現代で、たった一人が認めてくれた力の強さや美しさを描いた作品です。「感動した」「泣いた」「自分の絵が好きになった」「気持ちに整理がついて夢供養ができた」など、たくさんの感想を頂きました。全3巻(3巻合計・530ページ)、完結済み。上・中・下巻の序章にあたる上巻です。(表紙込 164ページ)