「それは何の変哲もない、いたって普通の治験…のはずだった…」。
治験のアルバイトに参加した大学生のショウジは、何の疑いもなく病院で眠りについた……。
気が付くと、目の前には血まみれで倒れている幼馴染のミサトと、ミサトに何度も凶器を振りかざす自分がいた。身体が制御できず絶望するショウジの脳内に、突然男の声が響いた。
その男とは、世間を震撼させた連続猟奇殺人鬼「π」だった。
ショウジには“とある計画”により、πの脳が移植されてしまい、殺人鬼と人格が共存させられてしまっていたのだ。
ミサトを刺した己の手は、πの人格が操っていた。
「僕が必ず殺してやる…」と決意するショウジだったが、πは自らの脳内にいるのだった…。