あらすじわたしは冴えない人間だ。何かに選ばれることもなく、語れるなにかがあるわけでもなく、目を引く美しさも持っておらず、天使のようにやさしくもない。社会にしがみついて、なんとなくできることをなんとなくやって生活している。どうにかそれっぽく見える皮膚を張りつけているだけで、一枚一枚はいでいけば、残るのは「くだらない」の文字だけだろう。―はじめに よりXで日常の孤独と不安と憧憬を綴る、無傷初エッセイ。