◎『妻のトリセツ』著者 黒川伊保子氏 推薦・解説!
◎「話し方」「語彙力」のスキルを磨いても、言ってはいけない「失言」を知らなければ、コミュニケーションはうまくいかない
◎300人を取材して集めた100の失言を掲載。「なぜ人はモヤッとするのか」「言い換えるならどんな言葉か」を徹底リサーチ
◎全失言を「言いがちレベル」「解説」「言うならこっち」「失言メーター」の4つの角度から分析
◎「他人にうっかり余計なことを言ってしまって後悔した経験はありますか?」というアンケートでは、94・3%の人が「ある」と回答
この本での失言とは、「言わなくていいことを、うっかり言ってしまうこと」。
2000年代以降、ハラスメントという概念が世の中に浸透し、明らかに誰かを傷つけるような発言は避けるのが常識となりました。
ところが、「傷つけよう」と意図して発された言葉ではないのに、それどころか「場を盛り上げよう」「相手を励まそう」と思って言ったはずなのに、なぜだか受け手をモヤモヤさせてしまう言葉――失言は、日常のコミュニケーションにまだまだ潜んでいます。
こうした失言は、相手の心をえぐるほどの攻撃力はありませんが、心にチクッと刺さるトゲとなり、私たちの円滑なコミュニケーションを阻む要因となっているのです。
【こんな言葉が「失言」になる可能性大】
(1)よかれと思って言ったはずが、裏目に出た言葉
・共感を示す「わかります」が、「わかるわけないよね」という反感を買う
・励ますつもりの「よくあるよね」が、「私の悩みは大したことないってこと!?」と受けとられる
・心配でかけた「大丈夫?」の言葉が、「私の仕事ぶりが頼りないってこと?」と相手のやる気を削ぐ結果に
(2)決めつけ(ジャッジ)が含まれる言葉
相手をほめているようにも聞こえるが、言う側の価値観=決めつけがにじみ出ている発言
・「女の子を育てるのはラクそう」
・「サッカーやっていたなんて意外!」
・「アルバイトのままでいるなんてもったいなくない?」など
(3)相手の気持ちが想像しきれていない配慮に欠ける言葉
・無責任に返事を先延ばしする「行けたら行きます!」
・忙しいことの言い訳「バタバタしてて」
・年齢を重ねていることを先回りして自虐する「おばさんだから!」など
(4)最近違和感を覚える人が増えた言葉
体型や性別、内面も含め、その人の個性に関わることを他人がひとくくりにして言語化すること
・「美人!」「やせた?」「女性らしい」「男性らしい」「明るいね」「コミュ力高いね」など