ラムル商会を運営するマローニは、ダイナー伯爵家フィリップに
無理強いされた娘のルシールの婚約を破棄させるために奔走していたが、
渡航中に嵐に遭い海で行方知れずとなってしまう。
多額の違約金が発生するためルシールからは婚約を破棄できず、
膨れ上がった借金を背負ったルシールは、
亡き母から受け継いだ薬師の力を利用し、なんとか生き抜いていた。
そんなある日、ラムル商会を守るためハプセント銀行の頭取で
公爵家の次男であるエドワルドが力を貸してくれることに。
婚約破棄は無事成功、次第にルシールはエドワルドに惹かれていく。
しかしそれを気に入らないフィリップは――!?