軍事クーデターによって、ソ連・満州・中国に後押しされた「共和日本」と天皇を擁する「亡命帝国」に分断された「大日本帝国」。
山本五十六率いる亡命海軍連合艦隊は、連合国による国際合同艦隊の一員として、かつての同胞との戦いを余儀なくされた。
標的はラバウルとシンガポールに築かれた敵の二大拠点奪還。だが、ラバウル攻略に乗り出したハルゼー艦隊は、共和海軍航空隊の猛襲に遭い敗退。
一方、マレー半島に侵攻した英東方艦隊も旗艦を撃沈され撤収してしまう。
いよいよ決戦に突入する帝国亡命海軍。だが、山本艦隊を待ち受けるのは、改大和型戦艦『越後』。
五〇センチ対四六センチの巨砲による打撃戦がついに始まった!
超本格架空戦記、第二幕開幕!
この作品は、2003年8月~2004年2月に有楽出版社より刊行された『蒼茫の海(3)(4)』を文庫化にあたって改題したものです。