あらすじ「汝 紅玉を身にまとわば 火勢恐るるにたらず」――盗賊たちの巣である「牧人の地」を逃れた二人は,数々の苦難に遭いつつも,神々に導かれるかのように旅を続ける.死者の蘇り,姦婦の悪巧み,都市の水攻め,暴れ牛との格闘など,語りの妙技によって読者を物語の渦中に引きこむ,古代ギリシアに生まれた古典小説の最高峰.