ベストセラー『漢方の暮らし365日』『薬膳の食卓365日』の著者がおくる
体と心にやさしい“養生暮らし”のすすめとおすすめ食材の紹介。
子どもからお年寄りまで、すべての世代にすぐ役立つ健康の知恵が満載です。
◆著者「まえがき」より抜粋
昨今、西洋医学の発展は目覚ましく、原因をピンポイントまで見つけ出して、悪い部分を治したり、手術で切り取ったりする技術に優れていることは、皆さんご存知ですね。
一方で、東洋医学はどうでしょうか。
「よくわからない」「長く続けないと効果が出ないのでは?」そう考えて敬遠している方も多いようです。
それは、とてももったいないことです。
漢方は「体にも心にも、優しい」治療ができます。
風邪や腹痛など日常起こりやすい不調も、体質を知っていれば、毎日のちょっとした工夫で体調管理ができます。
また漢方はネガティブな疾患に対する改善だけではありません。
楊貴妃をはじめ、歴史上の女性たちは、美容や若返りのためにも漢方を利用してきました。
徳川家康は漢方を愛用し、ご存知のように長生きして、多くの子供を遺したという歴史もあります。
人の健康に、洋の東西の区別は関係ありません。
私の西洋医学の薬剤師としての知識、東洋の国際中医師としての知恵、漢方薬局を45年間経営し、店頭でご相談いただいた経験。
そして80年を生きてきて、先人から受け継いだ知恵の数々を、皆様のお役に立てたく思います。
生まれた以上、いつまでも、元気でいたい、若くいたい、美しくありたい。だれでもそう願います。
そのために、漢方の基本的な考え方、対処法をできる限り、わかりやすく説明させていただき、それぞれの世代をより良く過ごすお手伝いをしていきたいと思います。
この本を読んだあなたやご家族の不調が解消され、また親子の関係がより心温まる一助となれば、これにまさる喜びはありません。