傷の手当てをされていただけのはずなのに、ラズヴァンの舌が、足や、あそこを舐めてきて、いよいよ大切なところに指が入ってきそうになって――そんな中、ザルガニス王都の近くで、訪問中だった聖女が暴徒に襲われ、攫われたとの知らせが入る。自分が長い間ザルガニスに潜んでいたから、ザルガニスでの聖女への恐怖を強めてしまったのではないか、と感じるセリナ。一刻も早く聖女を従えて救助隊を差し向けたいものの、肝心の聖女がおらず、救えない状況となり――。「私を連れて行ってください」思わず啖呵を切るセリナだけど、自分自身の行動が正しかったのかわからなくなり……。――無実の罪で虐げられ続けた【追放聖女】と結婚のために手段を選ばない【騎士将官】の、淫らで切ない執着愛。