手が触れてるだけなのに、そんな大切なものみたいに触れられたら……だめ、そんなとこ舐められたら私……。――ラズヴァンを傷つけたこと、そしてラズヴァンに拒絶されたことに耐えられなくなり、屋敷を抜け出したセリナ。街で子どもが馬車に轢かれそうになったのを助けた拍子に、自身が「誑かしの魔女」だとバレてしまい、人々に取り押さえられそうになる。誰も、誰も私の言葉なんて聞いてくれない……。街の人々に捕らえそうになったところに、黒いマントで身を隠したラズヴァンに助けられて……!?―無実の罪で虐げられ続けた【追放聖女】と結婚のために手段を選ばない【騎士将官】の、淫らで切ない執着愛。