あらすじ新興宗教の教祖・七沢ルナは暴力と凌辱の日々を強いられていた。事務局長の男・石黒賢太郎が教団内での実権を奪い、ルナの肉体をも支配していたのだ。彼女が苦しめられる姿を、何もできずにただ見つめ続ける青年がいた。隠しカメラ、盗聴器・・・・・・そして彼女に“最も近い場所”から。青年の正体はルナの義弟・龍之介。エスカレートする石黒の横暴に、彼はある謀略の実行を決意する――。著者史上最も切ない“凶愛”ホラーサスペンス。