世界の歴史の大きな転換期となった年代を古代から近現代まで11とりあげ、その年代に各地域の人々がどのように生活し、社会の動きをどのように感じていたのか、世界史の共時性に重点をおきながら考えてみました。歴史上の諸「転換期」は、諸地域の人々の具体的経験を重ね合わせることで、私たちに生き生きとした歴史の姿を開示してくれます。何に悩み、立ち向かい、考え、行動したか。今の私たちに参考になることばかりです。歴史の転換期シリーズは研究者達による専門性も高い内容ですが、本書は各巻の序章をベースに、その内容を地図やイラストも多用し、コンパクトにわかりやすく紹介しています。この本で興味を持たれた方は、是非「歴史の転換期」シリーズで、詳しい内容を読んで頂くことをお勧めします。