どんなつらい時でも、見ていてくれる「誰か」がいる。この世に未練を残してさまよっていた幽霊は、ある日、仕事に疲れた会社員、野崎と出会う。「俺のことなんて、誰も見てないんだ…」孤独感に打ちひしがれる野崎。人生の最後に一人ぼっちだった幽霊は、彼の生活を見守ってみることに。仕事に翻弄されながらも必死に日々を送る野崎。やがて彼に新たな出会いが訪れる。忙しない日々の中でこぼれ落ちてしまった気持ちを、野崎は人との関わりの中で、少しずつ取り戻していく――。新鋭作家・中山ゆきが贈る、SNS発のゴースト&ヒューマンドラマ、開幕。