あらすじ伯爵令嬢でありながら、騎士として職務についているリリーベルは21歳。完全に結婚適齢期を逃していた。そんな彼女だが、最近は遅い初恋に胸をときめかせてもいる。相手は魔法師部隊に所属する、公爵子息のグラン。二人は魔力相性が良く、ペアとなって任務にあたることが多かった。けれどグランには婚約者がいるという噂があり、リリーベルは想いを告げる前から諦めてもいるのだった。いつもと同じようにグランと二人、魔物退治の任務を終えたある日、リリーベルはグランに食事に誘われる。グランと二人きりの食事は嬉しかったが、グランの口振りから、リリーベルはグランと幼なじみのグリマーとが付き合っているという確証を得る。失恋が確定したことを悟ったリリーベルはヤケ酒を煽り、そこで意識を失ってしまう。翌朝、目が覚めてみるとリリーベルはグランと共にベッドにいた。しかもリリーベルの身体には昨夜の情事の証拠がまざまざと残っていて……。